肝臓内科

当院の肝臓内科

肝臓は「沈黙の臓器」と呼ばれるように、病気が発症しても、進行しても、自覚症状の現れにくい器官です。

当院では、肝臓専門医による肝臓内科の診療を行っております。
肝臓内科では急性肝炎、B型慢性肝炎、C型慢性肝炎、脂肪肝、非アルコール性脂肪性肝炎、アルコール性肝障害、肝硬変、自己免疫性肝疾患、胆嚢炎、胆石、胆嚢ポリープ、などの診断と治療を行います。

自覚症状が出にくい肝臓疾患を皆様によくお知りいただくことにより、早期に適切な治療が行えるよう努力して参ります。

肝臓疾患は自覚症状がない場合が多く、症状が出た時にはかなり進行しているといったことが多く発生します。
何らかの症状がある場合はもちろん、健康診断や人間ドックで肝機能の異常を指摘された場合は、是非お気軽に当院までご相談ください。

このような症状にお困りの方はご相談ください

  • 健康診断で肝機能の異常を指摘された
  • 生活習慣の乱れがある
  • 飲酒量が多く、肝臓が心配
  • 食欲がない・疲れがとれない
  • 倦怠感
  • 黄疸・顔色が悪い
  • 急な体重増加
  • 腹痛 など

※肝臓疾患は一般的に症状が出にくい病気と言われています。しかし肝臓疾患のうち、急性肝炎に罹患した場合は、発熱、咽喉痛、頭痛などの風邪に似た症状を発症し、その後に短期間で褐色尿、黄疸、食欲不振、腹痛などが発症します。これが重篤化すると意識障害に至ります。

肝臓内科で対応する疾患

急性肝炎

何らかの原因により、急激に肝細胞が破壊され肝機能に障害を及ぼす病気を急性肝炎といい、多くはウイルスが原因となります。肝炎の原因となる肝炎ウイルスには、主にはA型、B型、C型、D型、E型の5種類があります。主にA型肝炎ウイルスとE型肝炎ウイルスは急性肝炎の原因となり、B型肝炎とC型肝炎は急性肝炎と慢性肝炎の両方を引き起こします。D型肝炎は、B型肝炎にかかっている場合のみ重複してかかる病気です(同時感染する場合もあります)。
そのほか、薬物性肝障害、自己免疫性の肝炎も急性肝炎にあたります。薬剤性肝障害は、薬や健康食品(サプリメント)が原因となり肝臓が炎症を起こす病気です。自己免疫性肝炎は原因不明とされ難病指定されていますが、名前の通り自己免疫が関与しているといわれています。
急性肝炎は自然治癒する可能性の高い病気ですが、まれに重症化(1~2%)すると、劇症肝炎、急性肝不全と呼ばれるきわめて重い病態に移行します。 
症状としては、風邪の様な症状、食欲不振、全身倦怠感、吐き気、腹痛、皮膚や白目が黄色くなる(黄疸)、尿が茶色くなるなどがあります。
治療法に関しては基本的には安静加療とするケースが多いですが、B型肝炎、C型肝炎については抗ウイルス剤を投与することもあります。薬剤性肝障害では原因と思われる薬剤・サプリの摂取を中止し経過観察することで改善することが多いです。自己免疫性肝炎の場合はステロイドや免疫抑制剤を使用することがあります。

非アルコール性脂肪肝/肝炎(NAFL/NASH)

ほとんど、または全くアルコールを飲まないのに起こる肝炎を、非アルコール性脂肪肝/肝炎と呼びます。
食べ過ぎや運動不足などを原因とし、糖尿病などの生活習慣病を合併する可能性が高くなります。
放置していると、肝硬変や肝がんへと進展するリスクが高まります。
ほぼ無症状ですが、疲労感、倦怠感、右上腹部の不快感などが見られることがあります。
治療では、食事療法・運動療法を基本とします。この病気に対する保険適用のある治療薬は今のところありませんが、2型糖尿病や高血圧の治療薬が有効との報告もあります。必要に応じて、薬物療法も取り入れます。
自覚症状のない病気ですが、肝硬変を経て、肝がんに進行する可能性があります。

アルコール性肝障害

アルコールの過剰摂取が長年続くことにより起こる肝障害の総称です。
自覚症状はありませんが、進行すると腹部の張り、疲労感、倦怠感といった症状が現れる場合があります。
生活改善として禁酒が必要です。

肝硬変

慢性肝炎や非アルコール性脂肪肝/肝炎、アルコール性肝障害の進行によって、肝臓組織が線維化したり硬化したりする病気です。さらに進行して肝がんになる場合があります。
初期には自覚症状はありませんが、進行すると黄疸、腹水、止血しにくくなるなどの症状が出る場合があります。
生活習慣の改善や肝庇護薬などの薬物治療で治療を行います。また原因がウイルス性のものであれば、抗ウイルス薬の使用を検討します。

当院で行う検査

血液検査

肝臓の炎症の程度や腫瘍マーカー、肝予備能(肝臓に残された機能の程度)などを検査します。

腹部超音波検査(腹部エコー検査)

腹部超音波検査(腹部エコー検査)血液検査のほか、腹部の超音波検査(腹部エコー検査)を行います。
超音波検査を行うことにより、慢性肝炎、肝硬変、脂肪肝、肝腫瘍(肝血管腫や肝がん)などの診断を行います。

健診で肝機能の異常…数値が高いと言われたら?

健康診断や人間ドックで肝機能の異常を指摘された場合、アルコール性脂肪肝、非アルコール性脂肪肝、非アルコール性脂肪性肝炎の可能性や、2型糖尿病、脂質異常症、高血圧症などの生活習慣病の併発の可能性があります。

詳しい検査や、生活習慣の改善、治療が必要となる場合がありますので、健康診断や人間ドックの結果をお持ちいただき、当院までご相談ください。

血液検査で分かる肝機能の状態と疑われる病気

肝臓は大きな臓器で、一部の機能が損なわれても症状が現れにくい性質があります。一部の機能が損なわれても代替機能があることで自覚症状が乏しく、それゆえ定期的に健康診断を受診して肝臓が正常であることをチェックすることが重要です。
肝臓の機能は、血液検査で調べることができます。

AST(GOT)、ALT(GPT)

AST(GOT)とALT(GPT)は、肝臓の細胞で作られる酵素のことです。肝臓の障害により細胞が壊れると血液中に流れるため、血液中のこれらの濃度が上昇します。
基準値は検査機関によって異なり、日本人間ドック学会によると、いずれの値も30IU/L以下が正常値とされています。
正常値を大きく上回る場合、急性肝炎や慢性肝炎、アルコール性肝炎、脂肪肝、肝がんなどの疾患の疑いがあります。

γ―GTP

γ-GTPは胆道から分泌される酵素のことで、肝臓の解毒作用に関わるものです。肝臓や胆道の異常によって血液中に流れると、この酵素の血液中の濃度が上昇します。

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