過敏性腸症候群

過敏性腸症候群(IBS)とは

過敏性腸症候群(IBS: irrtable owel syndrome)

過敏性腸症候群(IBS)とは、通常の検査で大腸に腫瘍や炎症などの病気がないにもかかわらず、お腹の痛みや調子がわるく、それと関連して便秘や下痢などのお通じの異常(排便回数や便の形の異常)が数ヵ月以上続く状態のときに最も考えられる病気のことです。腸の機能的な問題によって、腹痛や腹部不快感といった「内臓知覚過敏」と、下痢や便秘またはその両方の「便通異常」が慢性的に現れる状態です。
国内で10人に1人が、過敏性腸症候群であると言われています。

下痢と便秘を繰り返すのは過敏性腸症候群!?症状チェックリスト

  • 下痢と便秘を繰り返すのは過敏性腸症候群!?緊張する場面や大切な場面でお腹の調子が悪くなる
  • 腹痛や腹部の不快感がある
  • 慢性的に下痢または便秘がある
  • 残便感がある
  • ガスが溜まっている感じが続く
  • 便秘が続き、排便時にはコロコロした便が出る
  • 血が混ざった便が出る
  • 排便によって一時的に症状が和らぐことが多い
  • 排便の回数が不規則
  • 体重減少
  • 夜中にお腹が痛くなり目覚める など

なお、症状に応じて「便秘型」と「下痢型」、便秘と下痢が交互に現れる「混合型」、「分類不能型」の4つに分けられます。
上記のような症状がある方は、当院へご相談ください。

過敏性腸症候群の原因

明確な原因が分かっていない過敏性腸症候群

はっきりとした原因は解明されていませんが、腸の機能障害により起こっていると考えられています。
発症の要因には、ストレスや遺伝、腸内細菌、食物などが指摘されています。

ストレスも関係している!?“脳腸相関”について

IBSの原因はまだはっきりとわかってはいませんが、下痢や便秘、便通異常、腹部膨満感などの症状に関しては、腸の蠕動運動(腸が食べ物を移動させる働き)の機能が過剰もしくは不足することで生じていることがわかっています。そして、蠕動運動などの消化管の機能は自律神経がコントロールしているため、ストレスによる影響が出やすく、ストレスが生じると下痢や便秘などの症状をきたします。
また、これらの症状をきたすと緊張感や疲労感等を生じさせ、脳へストレスを与えてしまいます。
すると、このストレスが自律神経へ影響をおよぼし、下痢や便秘などの症状をきたす悪循環となってしまいます。

過敏性腸症候群の検査

問診により、症状や経過、既往歴などを確認し、必要に応じて「血液検査」「腹部X線検査」「尿検査」「便潜血検査」などの検査を実施します。
また、次のような症状がある方は、大腸カメラ検査(大腸内視鏡検査)を実施することがあります。
  • 発熱
  • 3kg以上の体重減少
  • 直腸からの出血(血便)
  • 初めての発症が50歳以上

潰瘍性大腸炎や大腸がんなどその他の疾患ではないかを確認します。
なお、当院では内視鏡専門医が大腸カメラ検査を実施します。
必要に応じて鎮静剤を使用するため、苦しさを感じにくい半分眠ったような状態で検査を終えられます。

過敏性腸症候群の治療

明確な発症原因がわかっていないため、完治のための治療方法がなく、状態に合わせて薬物療法や食事療法などを継続的に行う必要があります。

薬物療法

薬物療法で最初に用いるお薬としては、消化管機能調節薬と呼ばれる腸の運動を整える薬や、プロバイオティクス(ビフィズス菌や乳酸菌など生体にとって有用な菌の製剤)、あるいは高分子重合体といわれる水分を吸収し便の水分バランスを調整する薬があります。これらのお薬は下痢症状が中心の方、便秘症状が中心の方のどちらにも用いられます。下痢型の方には腸の運動異常を改善させるセロトニン3受容体拮抗薬(5-HT3拮抗薬)、また便秘型の方には便を柔らかくする粘膜上皮機能変容薬も用いられます。また下痢に対しては止痢薬、お腹の痛みには抗コリン薬、便秘に対しては下剤も補助的、頓服的に使用されます。

食事療法

過敏性腸症候群の症状軽減には食習慣の見直しも有効です。
特に次の項目を意識して生活しましょう。

  • 過敏性腸症候群の治療1日3食を規則正しい時間に摂る
  • 早食いを控える
  • 腹八分目を意識する
  • 不溶性食物繊維(ごぼうやブロッコリー、ナッツなど)を摂りすぎない
  • 刺激になるようなものは摂りすぎない
  • 水分を十分に摂る
  • 冷たいものを摂りすぎない
  • カフェインを摂りすぎない
  • お酒は控えめにする
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